アンダーザシルバーレイクを見て(少しネタバレあり)

メモ書き程度にブログを始めようと思います。メモ書き程度なので稚拙な文章だと思いますが、怒らないでください。

 

この間予告を見て面白そうだなと思って見たいと思っていたアンダーザシルバーレイクという映画を観に行きました。

 

結果自分はあまり好きな映画ではなかったなという気持ちが強い。

 

トレーラー見た感じだと失踪する女の子と主人公の青年はもっと親密な何かがあったのかな?と推測していたのだが、ちょっと話ししていい感じになっただけやんって劇中思ってしまった。今となったら、彼女は彼のLAに来たものの夢に焦がれるがそれにも触れることも出来ない夢そのものなのかもしれない。

 

この主人公、暴力的過ぎじゃねか?って感じた。子供も秘密を握ってそうな男も平気で殴る。あと自分は覗かしてんのに、ホームレスギリギリなのにホームレス見下してるし、友達の覗きには否定的になるし、なんか自分に甘くて人には厳しい。そういう人間がいろいろ困難を経て成長するという物語の系譜に沿ってるのかと言えば、全くない。全て諦めてる感じがする。ダメなヤツが成長をしないからスッキリしない。

 

劇中主人公は人を殺してしまうが、それに対して別に捜査がされるわけでもないし、同人誌作家を殺し、主人公を殺そうとしたフクロウの女は誰だったのかなんだったのか明かされもしない。探し求めた女の子もあっそって感じだし、うやむやになってるものも結局、冒頭とラスト以外は全て暇を持て余して、夢も希望もない主人公の妄想だったんじゃないかとさえも思ってしまう。

 

この映画に対してすごく嫌だなと感じるのは、今の自分と結構重ね合わせて見てしまうところも結構ある。何か夢があった気がするのにダラダラ暮らしてる自分と彼は東京とLAで土地が違うだけで何ら変わりはない。違うのはセックスしてるかどうかくらいか。一瞬話をしただけの子を探し求めるのも、わすがな時間しか話せないアイドルを追い求めてるのも近いのか。考えれば考えるほど辛くなる。考えれば考えるほどというくらいだからこの映画について常に考えてはいる。そういう点では心に残る映画ではあろう。だが好きではない。

 

町山さんといくつかの映画サイト、ブログでロンググッドバイとの類似性を指摘してるのがあった。自分もこういう感じの見たことあるなと思っていて、それは同じイースターエッグモノのレディプレイヤーワンかなと思っていたが、ロンググッドバイの方が近そうだ。ロンググッドバイ特に何か解決したわけでもないしな。もう一回ロンググッドバイ見たくなった。

 

最後に言いたいのは俺が予告を見て考えていたアンダーザシルバーレイクの方が好きだ。